性同一性障害に関する医療・教育・人権

2015年4月30日、文部科学省が「性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について」との通知を発し、性同一性障害をもつ児童生徒に対して、従来以上のより細かな対応を求めました。しかしながら、学校での対応はこれからというところではないでしょうか。
また、戸籍の性別変更が可能になった性同一性障害特例法が成立して今年で12年経ちますが、まだまだ困難な状況におかれている者も多く、理解が進んでいるとは言えません。就職は非常に厳しい状況が続いていますし、身体的治療に健康保険は適用されていません。世界に目を向けると、アメリカでは性同一性障害から性別違和に診断基準がかわり、WHO でも改訂が進むなど変動が起きはじめています。
今回のフォーラムでは、性同一性障害の診断と治療についての講演と、文部科学省 の通知およびその他性同一性障害に関する最新情報をお届け致します。
性同一性障害に対する正しい理解が、当事者を救います。ぜひ、この機会に性同一性障害について、正しく知っていただければ幸いです。講師の先生方は、GID（性同一性障害）学会理事長で、文部科学省の委員も務められた中塚先生を始め、この分野の専門家をお招きいたしました。性同一性障害の当事者の方のみならず、性別のことで悩んでいらっしゃる方やご家族の方、教育関係の方もぜひどうぞ。
みなさま多数の方のご参加を、お待ちしております。