第21回


関西における性同一性障害医療の現状

性同一性障害の治療と移り変わる当事者像

平成9年5月28日に、日本精神神経学会・性同一性障害に関する特別委員会が、「性同一性障害に関する答申と提言」を公表し、性同一性障害が医療の対象となることが示されました。これにより、平成10年に埼玉医科大学で性別適合手術が施術され、平成15年7月には「性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律(特例法)」が成立。翌年7月施行されました。
このように性同一性障害の当事者をめぐる社会の理解は進み、多くの当事者が望む性での生活を送ることができるようになりました。関西においても、一時治療が停滞する時期があったものの、各医療機関の対応も進み、治療を受けやすくなってきています。
一方、最近ではFtM(女性から男性)の当事者の増加や、若年当事者の問題、あるいは、ガイドラインのショートカット等による社会不適合などの新たな問題も顕在化しています。氾濫するインターネット情報から正しい医療情報を選ぶことが難しい中、今回のフォーラムでは関西を代表する先生方からご講演をいただくことになりました。
性同一性障害の当事者やその周囲の方々が治療について正しく理解をし、今後に生かせる有用な場となることと思います。性同一性障害の当事者、ご家族、職場や教育現場の方々など、今後性同一性障害と取り組む必要のある方々にもご参加いただきますようお願い申し上げます。

日時 2011年8月28日(日)13時00分~18時00分
12時00分開場
場所 梅田ガクトホール大会議室
(大阪府大阪市北区梅田2-6-20パシフィックマークス西梅田14階)
定員 100名(定員になり次第締め切る可能性があります)
参加費 会員:1000円
高校生以下:無料(身分証をご呈示ください)
内容 12時00分 開場
13時00分 開会・諸注意
13時15分 講演(康医師)
14時25分 講演(佐久間医師)
15時35分 講演(丹羽医師)
16時45分 パネルディスカッション・質疑応答
18時00分 閉会
講師 康 純 医師(精神科医)
「精神科医から見た関西のGID医療」
平成2年 大阪医科大学医学部医学科卒業
平成5年 大阪医科大学精神神経医学教室 助手
平成16年 GID(性同一性障害)学会 理事
平成20年 大阪医科大学総合医学講座(神経精神医学担当) 准教授
精神保健指定医、近畿精神神経学会評議員、日本総合病院精神医学会専門医・指導医、日本精神神経学会専門医・指導医。
佐久間 航 医師(産婦人科医)
「GIDに対するホルモン療法について」
平成12年 大阪医科大学医学部 卒業
平成14年 大阪医科大学産婦人科 助手
平成18年 さくま診療所 開設
保険医登録、日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本東洋医学漢方専門医。
丹羽 幸司 医師(形成外科医)
「GIDに対する外科的医療について」
平成7年 近畿大学医学部医学科 卒業
平成14年 医療法人社団ナグモ会ナグモクリニック大阪 院長
平成21年 ナグモクリニック大阪 院長(継承開設)
平成22年 NPO法人関西GIDネットワーク 理事
平成23年 医療法人ガクト会ナグモクリニック大阪 理事長・院長
医学博士、日本形成外科学会専門医
参加資格 関心のある方どなたでも
※本フォーラムは一般公開です。マスコミ関係者が来場するため、一般市民の方、性同一性障害当事者の方は、各自でプライバシー保護にご注意ください。
※取材を希望の方は必ず事前にメールにてお問い合わせください。
参加申込
方法
以下を記入したメールを送ってください。
1、参加者のご氏名(通称名可)
2、参加人数
マスコミ
関係者各位
*会場で、マスコミ関係者専用受付を行ってください。
*撮影は壇上のみに限定してくださるようお願いいたします。
*参加者に対する取材は、原則お断りいたします。
* それ以外の取材につきましては、事前にお問い合わせください。
主催 一般社団法人gid.jp日本性同一性障害と共に生きる人々の会
後援 大阪府教育委員会
大阪市教育委員会