第3回


「薬害HIV訴訟に学ぶ」

―当事者運動のあり方―

薬害HIV訴訟は、1996年に和解が成立し今年ではや7年が経過します。薬害HIV感染は、ご存知のとおり非加熱血液製剤の使用によって引き起こされ、血友病患者の多くの方が感染することになりました。これによって1989年に訴訟が起こされてから、1996年に和解に至るまで7年にわたって裁判を続け、また厚生省(現厚生労働省)や国会議員、製薬会社を相手取って闘ったのでした。
薬害HIVとGID(性同一性障害当事者)は、当事者のプライバシーから表には出にくいと言う点、また、社会の中において、いわれのない偏見や差別を受け、就労もままならないなど共通する面も多いように思います。しかし、薬害HIV訴訟では、原告を名前でなくナンバーで呼ぶなどのアイデアで、それらを克服してきました。
ここに、大阪HIV訴訟の代表を務めて和解をまとめあげ、また現在では衆議院議員としてC型肝炎などの感染症や血液行政、またGIDなどいわれない差別を受けている少数者の人権を守るために活躍されている家西悟さんをお招きして、薬害HIV訴訟をどのように闘ってきたのか、どうやって和解に至ったのか、その経緯ををお話しいただき、当事者運動のあり方、進め方をを探っていきたいと思います。

そしてそれは、今進めている戸籍の性別訂正・変更問題や今後の人権獲得運動に大いに参考になるだけでなく、私たちGID当事者に希望と勇気、そして生きる力をを与えてくれるものになるものと考えています。

日時 2003年5月17日(土)13時40分~16時40分
13時20分開場
場所 渋谷 フォーラム8 7階773会議室
東京都渋谷区道玄坂2丁目10-7 新大宗ビル1号館7F
定員 100名(定員になり次第締め切る可能性があります)
参加費 1500円
内容 第一部:後援(家西 悟 先生)
第二部:トランス☆プロジェクトによる寸劇
会場との質疑応答
講師 家西 悟 先生(衆議院議員)
1960年5月6日生まれ。4才の時に血友病と診断される。1979年に非加熱血液製剤の使用を開始し、87年にHIV感染告知を受ける。1989年、大阪HIV訴訟の原告団結成に伴い事務局長に就任、1995年に代表となる。翌年和解が成立。1996 年、衆議院議員に初当選。現在衆議院厚生労働委員会に所属。HIV、C型肝炎などの感染症や血液行政のありかたなどの厚生労働分野を始め、GIDなど少数者の人権を護るための活動に尽力している。
参加資格 関心のある方どなたでも
※本フォーラムは一般公開です。マスコミ関係者が来場するため、一般市民の方、性同一性障害当事者の方は、各自でプライバシー保護にご注意ください。
※取材を希望の方は必ず事前にメールにてお問い合わせください。
参加申込
方法
以下を記入したメールを送ってください。
1、参加者のご氏名(通称名可)
2、参加人数
マスコミ
関係者各位
*会場で、マスコミ関係者専用受付を行ってください。
*撮影は壇上のみに限定してくださるようお願いいたします。
*参加者に対する取材は、原則お断りいたします。
* それ以外の取材につきましては、事前にお問い合わせください。
主催 性同一性障害をかかえる人々が、普通にくらせる社会をめざす会
後援 FTM日本