2013年4月東京交流会


性同一性障害当事者の実体験から学び合う
多様なカミングアウトとそのあり方

性同一性障害の当事者の誰しもが経験する現象の1つに、『カミングアウト』があります。
それまで秘めていた(押し殺していた)性自認を告白するためのカミングアウトは、当事者にとって大きな関門であり、非常な不安を伴うものとも言えるでしょう。
しかし、カミングアウトは、一度言えば終わりというものではありません。相手によりよく自分を理解してもらうため、あるいは自分と相手との齟齬を埋めるため、「彼女」や「息子」などの代名詞等に代表される性別に関する扱われ方を変えるため、本当の自分を知ってもらうため…。場所や性別移行段階に合わせて、それぞれ質の異なるカミングアウトが求められ、また、行われます。 みなさんは、どのようなご経験をされてきたでしょうか。

今回は、目白大学大学院心理学研究科に在籍し、心理カウンセラーとしても働いている西野明樹さんに講師をお願いします。西野さんはMTF(X)、FTM(X)あわせて数十名 の当事者との面接を通して、当事者の視点からカミングアウトや性別移行過程について調査・研究を行っています。臨床心理学の観点から、カミングアウトの特徴やそれに伴う当事者の心境の変化について、わかりやすい解説をつけてご紹介頂きます。

当日は、講師からの発表・質疑応答に加え、小グループに別れて話し合う参加型セッションとする予定です。当事者の方々はもちろん、パートナー、ご家族、教育・福祉分野、経営者・人事担当者等で当事者に出会われた方、または、今後当事者に出会う可能性の高い職に就いている方などなど、様々な方にご活用いただけることを期待しています。それぞれの立場・観点からの気持ち・考えを語り合い、それぞれの次なるステップに向け、多くの実りを得ていただければ幸いです。

日時 2013年4月20日(土)13時00分~17時00分
12時30分開場
講師 西野 明樹 氏(性同一性障害FTM当事者)
場所 東京都品川区
※ご予約の方に詳細をご案内
参加費 会員(家族・パートナーを含む):500円
非会員:1000円
参加資格 弊法人の会員であるかにかかわらず、性同一性障害/性別違和を抱える当事者およびそのご家族、ご友人、支援者など、性同一性障害/性別違和に理解や肯定的関心のある方であればどなたでもご参加いただけます。性同一性障害/性別違和に関して相談したい方、弊法人の活動に興味のある方などのご参加も歓迎しています。
※交流会ですので、取材や研究のみを目的としている場合はご遠慮ください。
その他
*飲み物は各自でご準備ください(アルコール飲料不可)。
*写真や動画の撮影はご遠慮ください。
*交流会の開催と進行に明らかな支障があり、スタッフからの注意を受けても止まない妨害行為がある場合、やむなく途中退場をお願いすることがあります。
注意事項 他の参加者の発言を一方的に批判することを禁止します。