性自認と身体的性別の不一致を特徴とする当事者やその家族などに向け、いくつかの事業を展開しています。なかでも『地域交流会活動』は、社会的少数派である私たちが仲間と出会える場所であり素直な自分でいられる居場所として、最も大切にしている私たちの中核的活動です。
性自認と身体的性別とが一致していない人々のすべてが性別適合手術を求めるわけではないように、苦悩の感じ方や生き方の選択には多様性があります。固定化した当事者像がひとり歩きしてしまわないよう、当事者自身の視座から知識や情報を発信しています。
性自認と身体的性別の不一致を特徴とする当事者が他者や社会と協調しながら必要な性別移行を行っていくためには、科学的根拠ある方法で私たちの特徴や困難を示しながら、必要十分な福祉や合理的配慮を求めていくことが不可欠です。こうした歩みに必要となる調査や研究を実施したり協力したりしています。
性自認と身体的性別の不一致を特徴とする当事者がその性自認に沿って生きようとする際、様々な社会的障壁に直面することを避けられないのが今の日本の現状です。少しでも生きづらさを軽減していけるよう、様々な地域コミュニティや法人、国や地方公共団体に対し、合理的配慮や変革を求める活動を行っています。
世相や会員意見を踏まえ、理事会にて順次必要な事業などを審議し、実行しています。