第30回


子どもの性同一性障害について考える

性同一性障害とは、自分が男性である、あるいは女性であると認識する性自認と、身体上の性、社会生活上の性、戸籍などの法的な性別が一致しないことにより性別違和を感じ、苦痛・苦悩を有する状態のことをいいます。
性別違和を持つ児童生徒は制服に嫌悪感を示し、それが元で不登校になる者がいます。トイレや男女別施設の利用、男女別グループの作成、修学旅行など、学校生活における様々な局面において苦痛・苦悩を感じており、思春期という、人生の中でもっとも多くの経験をし、一番成長しなければならない時期に、自然に確保されている条件が満たされず、本来の発達が困難になっています。
岡山大学の最近の調査においては、性同一性障害により、不登校を経験した者24.5%、自殺を考えた事がある者が68.7%、自傷・自殺未遂経験者は20.6% と有意に高い数字を示しています。
今回のフォーラムでは、性同一性障害の治療に携わっている専門家と、教育機関において性同一性障害の問題に対応された教諭の方をお招きし、児童生徒などの子どもの性同一性障害の問題を考えたいと思います。多くの方のご参加をお待ちしております。

日時 2013年11月16日(土)11時00分~17時00分
10時30分開場
場所 博多市民センターホール
(福岡県福岡市博多区山王1-13-10)
定員 500名(定員になり次第締め切る可能性があります)
参加費 1000円
高校生以下:無料(身分証をご呈示ください)
内容 10時30分 開場
11時00分 開会、諸注意
11時10分 講演(松本医師)
12時05分 講演(康医師)
13時15分 講演(難波医師)
14時10分 講演(山元先生)
14時40分 講演(高橋先生・中村先生)
15時10分 当事者および当事者の家族のお話
16時00分 出席者によるパネル討論・質疑応答
16時45分 閉会
17時30分 懇親会
講師 松本 洋輔 医師(精神科医、岡山大学病院精神神経科助教)
「性同一性障害の概要と精神療法について」
岡山大学病院ジェンダークリニック、コーディネーター。GID(性同一性障害)学会、理事。日本精神神経学会、性同一性障害に関する委員会委員。日本精神神経学会、代議員。
康 純 医師(精神科医、大阪医科大学精神神経科准教授)
「子ども・思春期の性同一性障害の対応について」
GID(性同一性障害)学会、理事。日本精神神経学会、性同一性障害に関する委員会委員。日本精神神経学会、代議員。
難波 祐三郎 医師(岡山大学病院ジェンダーセンター長 教授)
「性同一性障害の身体治療について」
GID(性同一性障害)学会、理事。日本マイクロサージャリー学会、評議員。日本精神神経学会、性同一性障害に関する委員会委員。日本形成外科学会、評議員・GID担当社保委員。
山元 眞智子 先生養護教諭
(県立高校6校に38年勤めて退職)
高橋 啓之 先生・中村 雅恵 先生
(福岡県中間市立中間小学校 教諭)
参加資格 関心のある方どなたでも
※本フォーラムは一般公開です。マスコミ関係者が来場するため、一般市民の方、性同一性障害当事者の方は、各自でプライバシー保護にご注意ください。
※取材を希望の方は必ず事前にメールにてお問い合わせください。
参加申込
方法
以下を記入したメールを送ってください。
1、参加者のご氏名(通称名可)
2、参加人数
マスコミ
関係者各位
*会場で、マスコミ関係者専用受付を行ってください。
*撮影は壇上のみに限定してくださるようお願いいたします。
*参加者に対する取材は、原則お断りいたします。
* それ以外の取材につきましては、事前にお問い合わせください。
主催 一般社団法人gid.jp日本性同一性障害と共に生きる人々の会
後援 福岡県、福岡市
福岡県教育委員会、福岡市教育委員会