性同一性障害の手術療法に関する調査報告
Posted by jimukyoku 日時 2012/12/01
SRS(性別適合手術)等性同一性障害の手術療法に関する調査報告
一般社団法人gid.jp日本性同一性障害と共に生きる人々の会では、SRS(性別適合手術)等性同一性障害の手術療法に関する調査を実施いたしました。
(要変更!!)本年(2015年)10月より、12桁の個人番号(マイナンバー)が住民票を有するすべての人に通知されます。まず、「通知カード」が全員に配られ、来年1月から、希望者は顔写真付きの「個人番号カード(マイナンバーカード)」の交付を受けることができるようになります。このマイナンバーは今後、行政手続きをはじめ多くの場面で使用されるようになるため、戸籍の性別と性自認に不一致を有する性同一性障害の当事者にとって、性別がどのように扱われるかは大きな関心事となります。
実際、数多くの不安や悩みが弊法人に寄せられており、実態を明らかにすべく、まずアンケートという方でみなさまの状況や考え・気持ちを把握することといたしました。21日間の実施期間で300名を超える方から回答をいただき、その反響の大きさに驚かさせれましたが、それだけ危機感を持っているためと考えられます。
ご協力いただきましたみなさま、大変ありがとうございました。
ここに、その調査結果をまとめ、ご報告いたします。
調査対象 |
1)これから性同一性障害のための手術療法を受ようと考えている当事者
2)すでに性同一性障害のための手術療法を受けている当事者
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調査方法 |
弊法人ホームページ上にアンケートURLを公開し、インターネット上で回答を得る |
質問項目 |
下記の通り |
実施期間 |
2012年8月20日(月)~2012年10月31日(水) |
調査責任者 |
山本 蘭(弊法人代表) |
実施機関 |
一般社団法人gid.jp日本性同一性障害と共に生きる人々の会 |
これから性同一性障害のための手術療法を受ようと考えている当事者
Q1.あなたが産まれた時に戸籍に登録された性別は何でしょうか?
Q2.すでに実現している、あるいは最終的な予定または望む社会生活上の性別は何でしょうか?
Q3.お住まいの都道府県はどちらでしょうか?
Q4.現在の年齢はおいくつでしょうか?
Q5.現在受けているまたは既に終わった性同一性障害に関する治療は何でしょうか?
Q6.精神科医より性同一性障害の診断を受けていますか?
Q7.希望される手術は何になりますか?
Q8.手術を希望される時期はいつごろでしょうか?
Q9.手術の実施を検討している医療機関はありますか?
Q10.医療機関を選ぶ上で、判断基準になる項目を選んでください。
Q11.手術にはアテンド(仲介・斡旋)会社を利用する予定でしょうか?
Q12.アテンド会社を利用する予定の方は、その理由は何でしょうか?
Q13.アテンド会社を利用されない方は、その理由は何でしょうか?
Q14.手術療法について望むことがありますか?
すでに性同一性障害のための手術療法を受けている当事者
Q1.産まれた時に戸籍に登録された性別
Q2.現在の戸籍上の性別
Q3.既に実現している、あるいは将来予定または望む社会生活上の性別
Q4.現在の年齢
Q5.お住まいの都道府県
Q6.受けた手術療法
Q7.手術にあたって判定会議の承認や意見書などを用意したか
Q8.手術を受けた医療機関
Q9.医療機関を選ぶ上での判断基準
Q10.手術にかかった合計費用(手術代、入院費、交通費、宿泊費、渡航費、アテンド費等)
Q11.医療機関に支払った金額
Q12.手術にあたってアテンド(仲介・斡旋)会社を利用した理由
Q13.アテンド会社を利用した感想
Q14.アテンド会社を利用しなかった理由
Q15.アテンド会社を利用しなかった感想
Q16.入院中あるいは滞在中の精神科的サポート
Q17.入院中や滞在中の不安
Q18.手術後の経過
Q19.手術結果に対する満足度
Q20.手術後のQOL(生活の質)
Q21.手術を行って良かったと思うこと
Q22.手術を行って悪くなったと思うこと
Q23.手術療法について望むこと