ICD11の発効でGIDはどうなるの？
〜第23回研究大会の報告を中心に～

　コロナウィルス感染拡大に伴う「蔓延防止等重点措置」の適用がようやく解除されて、皆様の日常生活も徐々に以前のリズムを取り戻してきているのではないでしょうか。 社会生活でも、さまざまな規制が解かれ、活気が戻ってきている状況ですので、関西交流会を開催することにしました。ただし、長時間と密の交流を避けるために、交流会の時間設定を３時間とし、事前申し込みで定員２０名までとさせてにきます。

　さて、今回の交流会の前半は、「性別違和がある人と社会との関係性を考える」をテーマに3月12日(土)〜3月13日(日)に開催されましたGID(性同一性障害) 学会第23回研究大会の報告を行います。GID学会は、「性同一性障害に関する研究を推進し、知識の交流を通して該当領域の進歩発展に寄与することを目的」として結成されたもので、毎年、研究大会を開催しています。大会には、性同一性障害に携わる医師や看護師などの医療関係者や研究者だけでなく、当事者も多数参加し、最新の医療や研究などの報告がされています。
今回の研究大会は、関西GICネットワークが主催し、大阪市内の会場で行われる予定でした。しかし、コロナウイルスの蔓延防止等重点措置が適用されている期間でであったため、感染防止の観点からオンラインによる開催となりました

　今回の交流会では、研究大会に参加した関西支部のスタッフから報告をおこない、最新の情報を皆様と共有したいと思います。また、参加者の皆様の中で 、大会に出席された方がいらっしゃれば、積極的に発言していただければ嬉しく思います。 交流会後半は、特にテーマを設けず、近況の報告や自分の思いや悩みを話し合う「語り場」とします。 性別適合手術やホルモン治療などの医療のこと、就職や仕事のこと、学校でのこと、家族や友人のことなど、また、普段の生活では周囲が気になって心の内に秘めているけれど、仲間内なら話せる、聞けるということもあると思います。もちろん、それらに伴うご相談ごとも大歓迎です。

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げています。