2009年4月東京交流会


性別移行と社会―GID当事者への提言―

性同一性障害は、最近その理解がかなり広まってきたように思います。
日本において、こうした状況が実現したのは、私たちの活動もさることながら、実は日本人がその歴史において、性別越境に比較的寛容という文化的背景があるのです。 しかし、社会に認容が広がりつつあるとはいえ、一方で、権利を主張しすぎると、当事者のワガママと受け取られかねない危険性もはらんでいます。
今回は、性社会史研究者で、早稲田大学ジェンダー研究所客員研究員の三橋順子さんをお招きいたしました。
三橋さんは、性別越境の文化・社会との関わりについて研究されながら、性同一性障害の問題にその初期の段階から支援者の立場で取り組み、その都度メッセージを発してこられました。常にGID当事者の傍らに身をおきながら、冷静にこの問題を見つめていらっしゃった三橋さんの提言は、私たちがこれからの未来を築いていく上で、とても参考になると思います。
また、日本には、歌舞伎の女形や宝塚の男役など異性装の芸能にみられるような、伝統的な性別移行テクニックがあるにもかかわらず、私たちに充分に伝承されているとは残念ながら言えません。
そこで、前半は三橋さんのご専門の性別越境の歴史の観点から、後半は「性別移行のためのノウハウ」など現代の直面している問題について、GID当事者のためにお話しいただきます。
みなさまのご参加をお待ちしております。

日時 2009年4月18日(土)14時00分~20時00分 ※途中参加・退出可能です。
13時30分開場
時程 14時00分 開会・諸注意
14時10分 三橋さん講演(第1部)歴史的観点から
15時50分 三橋さん講演(第2部)まさに現代直面している問題について
17時30分 ディスカッション・質問
18時10分 全体交流会(自己紹介など)
19時00分 グループディスカッション
20時00分 後片付け、懇親会
講師 三橋 順子 氏
早稲田大学ジェンダー研究所客員研究員。国際日本文化研究センター共同研究員。多摩大学非常勤講師。専門はジェンダー/セクシュアリティの歴史。とりわけ性別越境(トランスジェンダー)の社会・文化史。2005年度には、お茶の水女子大学で専論講座としては日本初となる「トランスジェンダー論」の講義を担当。
場所 東京区内公共会館の会議室
※ご予約の方に詳細をご案内
費用 会員(家族・パートナーを含む):500円
非会員:1000円
懇親会 交流会終了後、会場を変えて懇親会を行います。
参加費用は、別途実費になります(2500~3000円程度)。
場所は、当日ご案内いたします。
懇親会だけの参加も可能ですので、お問い合わせください。
参加資格 当団体会員のほか、性同一性障害の当事者の方、ご家族、ご友人、支援者、研究者など、性同一性障害に理解のある方であれば、どなたでも参加いただけます。
性同一性障害に関して相談したい方、当団体の活動に興味のある方などもどうぞご参加ください。
初めての方でも、歓迎致します。
参加申込 参加される方のお名前(通称可)と、参加人数を添えて、メールにてお申し込みください。
折り返し、開催場所をお知らせ致します。
その他 お茶とお菓子を用意しております。
持ち込みを歓迎します(切り分ける必要のないものでお願いします)。
アルコール飲料の持ち込みはご遠慮ください。
注意事項 他の参加者の発言を批判するのは禁止です。