第41回


学校の中の性別違和感を持つ子供

性同一性障害の理解と対応

体の性に違和感を持ちながらどこにも相談できない-。
性同一性障害(以下、GID)とは、身体上の性、社会生活上の性と精神の性が一致しないことにより、多大な苦痛・苦悩を有する状態のことをいいます。こうしたGID当事者の内、児童・思春期の生徒は制服に嫌悪感を示し、それが元で不登校になる者がいます。 また、トイレや男女別施設の利用、男女別グループの作成、修学旅行など、学校生活における様々な局面において苦痛・苦悩を感じており、本来人生の中で一番成長しなければならない時期であるのに、それが困難になっています。
実際に、岡山大学大学院教授らのGIDの実態調査では、当事者の約7割が自殺を考え、約2割は自傷・自殺未遂の経験があり、4人に1人は不登校を経験したという深刻な実態が報告されています。
平成27年、文部科学省が「性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について」との通知を発し、GIDを抱える児童生徒に対して、従来以上のより細かな対応が求められ、2年が経過いたします。全国と比べ沖縄県はGID当事者が多いことが報告されており、1学年に3名のGID当事者がいたという学校もある中、現場の教職員からは具体的な対応策がわからず戸惑いの声が寄せられています。
今回のフォーラムでは、専門医と当事者がGIDのことを分かりやすく解説いたします。学校の先生方など教育関係の皆様はじめ、児童生徒の皆さんやご家族、一般の方にもご参加いただき、GIDに対する理解をいただくことを願います。是非、多くの県民の皆様の参加をお待ちしております。

ランドセルをしょった子ども.jpg
日時 2017年6月3日(土)13時00分~16時45分
12時30分開場
場所 浦添市てだこホール市民交流室
(沖縄県浦添市仲間1丁目9-3)
定員 200名(定員になり次第締め切る可能性があります)
参加費 1000円
高校生以下:無料(身分証をご呈示ください)
内容 12時30分 開場
13時00分 開会、市長挨拶(松本哲治 浦添市長)
13時10分 講演(中塚医師)
14時10分 講演(山本医師)
14時50分 休憩
15時00分 講演(山本蘭)
15時40分 当事者講演(又吉弥篤 氏)
16時20分 質疑応答
16時45分 閉会
講師 中塚 幹也 医師(岡山大学大学院保健学研究科教授)
「学校における性同一性障害の子どもへの対応について」
1986年 岡山大学医学部 卒業
1986年 岡山大学医学部附属病院産科婦人科 入局
2003年 岡山大学医学部産科婦人科 講師
2006年 岡山大学医学部保健学科 教授
2007年 岡山大学大学院保健学研究科 教授
GID(性同一性障害)学会、理事長。日本生殖医学会、評議員。日本産婦人科内視鏡学会、評議員。日本妊娠高血圧学会、評議員。日本生殖免疫学会、評議員。
山本 和儀 医師(山本クリニック院長、EAP産業ストレス研究所所長)
「医療の現場から見た沖縄県のGIDへの支援の現状と課題」
1981年 熊本大学医学部 卒業
2004年 EAP産業ストレス研究所 設立
2004年 山本クリニック 開院
日本社会精神医学会、理事。多文化間精神医学会、理事(執行委員、編集委員)。日本産業精神保健学会、評議員。日本産業ストレス学会、評議員。日本精神科救急学会、評議員。
又吉 弥篤 氏(性同一性障害FTM当事者)
「自分らしく生きる大切さ~性同一性障害から学んだこと~」
2015年1月に女性から男性へと戸籍変更。 消防官として働く傍ら、男として父として生活を送っている。
山本 蘭(一般社団法人gid.jp日本性同一性障害と共に生きる人々の会代表)
参加資格 関心のある方どなたでも
※本フォーラムは一般公開です。マスコミ関係者が来場するため、一般市民の方、性同一性障害当事者の方は、各自でプライバシー保護にご注意ください。
※取材を希望の方は必ず事前にメールにてお問い合わせください。
参加申込
方法
以下を記入したメールを送ってください。
1、参加者のご氏名(通称名可)
2、参加人数
マスコミ
関係者各位
*会場で、マスコミ関係者専用受付を行ってください。
*撮影は壇上のみに限定してくださるようお願いいたします。
*参加者に対する取材は、原則お断りいたします。
* それ以外の取材につきましては、事前にお問い合わせください。
主催 一般社団法人gid.jp日本性同一性障害と共に生きる人々の会
共催 浦添市
協賛 山本クリニック
クリニックおもろまち
平和病院
後援 沖縄県教育委員会、浦添市教育委員会、今帰仁村教育委員会、沖縄市教育委員会
NHK沖縄放送局、琉球放送社、琉球朝日放送、琉球新報社、沖縄タイムス社
エフエム沖縄、ラジオ沖縄