卵子・精子の凍結保存と子どもの法的問題を考える
性同一性障害の治療を進めていくと性別適合手術にあたりますが、それによって、当事者は生殖能力を失うことになります。でも、それは「自分の子どもを持つ」権利を放棄することではありません。例えば手術前に、卵子や精子を凍結保存しておけば、それを使って遺伝的なつながりのある子どもを持つことができる可能性があります。残念ながら日本では、従来FTMの方の未受精卵を保存することは、技術的にも倫理的にもいろいろ問題があり、対応できる医療機関はほとんどありませんでした。しかし、例えば自分の卵子を保存しておいて、それを使ってAIDによって妻に子どもを産んでもらう、、、そんな夢のような話が実現しそうです。
今回のフォーラムでは、卵子や精子の凍結保存を手がけている専門家をお招きして技術的なお話しを伺うと同時に、法律の専門家も交えて、性同一性障害と生殖補助医療で生まれた子どもの法的問題を考えたいと思います。
こうした問題を考える、日本で初めての会になると思います。ぜひ、多くの方のご参加をお待ちしております。
日時 | 2013年9月28日(土)13時00分~18時00分 12時30分開場 |
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場所 | 梅田ガクトホール (大阪府大阪市北区梅田2-6-20パシフィックマークス西梅田14F) |
定員 | 80名(定員になり次第締め切る可能性があります) |
参加費 | 会員:1500円 会員以外:2000円 高校生以下:無料(身分証をご呈示ください) |
内容 | 12時30分 開場 13時00分 開会、諸注意 13時10分 講演(香川先生) 14時10分 講演(中塚医師) 15時20分 講演(二宮先生) 16時20分 講演(山崎弁護士) 17時00分 出席者によるパネル討論・質疑応答 18時00分 閉会 18時30分 懇親会 |
講師 | 香川 則子 先生(生殖工学博士、リプロセルフバンク所長)
「卵子・精子の凍結保存について」
2005年 京都大学大学院農学研究科農学専攻博士後期課程修了、博士(生殖工学)号取得
中塚 幹也 医師(医学博士、産婦人科医、岡山大学大学院保健学研究科教授)
2005年 加藤レディスクリニック先端生殖医学研究所 研究員 2006年 海外招聘研究(米政府立絶滅危惧種保護センターにてネコ科卵子のガラス化保存技術確立) 2007年 アメリカ政府立絶滅危惧種保護センター 主任研究員 2009年 日本低温医学会 評議員 2012年 リプロサポートメディカルリサーチセンター附属リプロセルフバンク 所長 2012年 明治大学大学院 非常勤講師 「日本における配偶子凍結、第3者配偶子提供の現状:全国調査から」
1986年 岡山大学医学部卒業
二宮 周平 先生(法学博士、立命館大学法学部教授)
1986年 岡山大学医学部附属病院産科婦人科入局 2003年 岡山大学医学部 産科婦人科 講師 2006年 岡山大学医学部保健学科 教授 2007年 岡山大学大学院保健学研究科 教授 2011年 GID(性同一性障害)学会 理事長 「 性同一性障害と家族形成権~子の福祉も踏まえて」
1974年 大阪大学法学部 卒業
山崎 新 弁護士(クラマエ法律事務所)
1979年 大阪大学大学院法学研究科民事法学博士課程 修了 1987年 立命館大学法学部 教授 2009年 立命館大学法学部 学部長 2011年 ジェンダー法学会 理事長 「FTMの嫡出子裁判の経緯と展望について」
2009年 弁護士登録
日弁連 両性の平等に関する委員会 東京弁護士会 両性の平等に関する委員会 日本労働弁護団 七生養護学校「こころとからだの学習」裁判弁護団 性同一性障害「法律上も父になりたい」裁判弁護団 |
参加資格 | 関心のある方どなたでも
※本フォーラムは一般公開です。マスコミ関係者が来場するため、一般市民の方、性同一性障害当事者の方は、各自でプライバシー保護にご注意ください。
※取材を希望の方は必ず事前にメールにてお問い合わせください。
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参加申込 方法 |
以下を記入したメールを送ってください。
1、参加者のご氏名(通称名可)
2、参加人数
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マスコミ 関係者各位 |
*会場で、マスコミ関係者専用受付を行ってください。
*撮影は壇上のみに限定してくださるようお願いいたします。
*参加者に対する取材は、原則お断りいたします。
* それ以外の取材につきましては、事前にお問い合わせください。
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主催 | 一般社団法人gid.jp日本性同一性障害と共に生きる人々の会 |