当事者の思いや願いを集めて

～特例法についての意識調査の中間報告を中心に～

11月の関西交流会は、弊法人が過日より実施している「性同一性障害者の特例法などに対する意識調査」の中間報告をおこないます。
「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律（特例法）」は2008年に一部改正されて以来、そのままです。しかし、今もなお、改正への要望はさまざまな形でおこなわれています。特に、生殖機能を失わせる手術を必要とする要件の違憲性を問う声が大きくなってきており、GID（性同一性障害）学会も賛同しているようです。

このような動きの中で、性同一性障害の当事者が特例法に対してどのうような思いを持ち、どのような改正を願っているのかを明らかにすることで、当事者にとって望ましい法律改正にしていかなければならない思います。そこで、現在、上記の意識調査を実施しているところであり、その中間集計を速報値として報告したいと思い、今回の交流会のテーマとしました。
報告を受けての意見交流会もおこないます。詳しい分析や考察は今後のこととなりますが、当事者の率直な声が反映された報告になると思います。

また、後半には、特にテーマを設けず、近況の報告や自分の思いや悩みを話し合う「語り場」とします。
性別適合手術やホルモン治療など医療のこと、就職や仕事のこと、学校でのこと、家族や友人のことなど、また、普段の生活では周囲が気になって心の内に秘めているけれど、仲間内なら話せる、聞けるということもあると思います。もちろん、それらに伴うご相談ごとも大歓迎です。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。